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オンラインセミナー「外国人就労者が定着し、安全に働ける職場をつくる秘訣」を開催しました!

オンラインセミナー「外国人就労者が定着し、安全に働ける職場をつくる秘訣」を開催しました!

日時:2025.05.14(水)16:00~17:15
場所:オンライン(Zoom)

JGC Digitalは「外国人就労者が定着し、安全に働ける職場をつくる秘訣」をテーマにしたオンラインセミナー2025年5月14日に開催しました。近年、外国人就労者の受け入れが増加傾向にある中、「伝わらない」「気持ちがすれ違う」といった現場のお悩みが増えています。そこで、外国人材の就労現場を支援してきたブリッジ・ジャパン株式会社代表取締役の南里和伸氏を、建設現場安全文化作りのサービス「アザス」の事業責任者である倉田浩二郎とともに、外国人材の就労現場での課題と具体的な対策について豊富な事例を交えて解説しました。

こちらの記事では、セミナー内容をギュッと凝縮してお届けします。セミナーの全容をお知りになりたい方は、本記事の最後にセミナー動画アーカイブのリンクがございますので、是非合わせてご覧ください。

目次
1. 「外国人就労最新情報とコミュニケーションについて」ブリッジ・ジャパン代表取締役 南里和伸氏
2. 「建設業界における承認コミュニケーション」JGC Digital 倉田浩二郎
3.  現場リーダー必見!講師対談から見えてきた「辞めたくなる瞬間」とその対策
4.  疑問にズバリ回答!Q&Aセッションより厳選ピックアップ
5.  まとめとご案内

 

【ゲスト講演】「外国人就労最新情報とコミュニケーションについて」ブリッジ・ジャパン代表取締役 南里和伸氏

1つ目の講演では、「外国人就労最新情報とコミュニケーションについて」をテーマに、外国人材の就労支援サービスを展開するブリッジ・ジャパン 代表取締役の南里和伸氏にお話しいただきました。

外国人雇用が必要になっている背景には日本人労働市場の減少があること、外国人雇用は人手不足の解消だけでなく海外拠点と日本をつなぐ人材創出などのメリットもあることなどを示したうえで、外国人を雇用する際に気を付けるべきポイントを具体例と共に紹介しました。

【外国人材雇用の際に気を付けるポイント*】
・外国人雇用の際には基本的に日本人と同様の対応・手続きが必要
・コミュニケーションの際には、次のことを意識する
  ・シンプルで具体的な標準語を使用する
  ・ゆっくり・丁寧な短文で話す
  ・社内用語は統一し、理解確認をする
  ・質問には復唱や実演で理解度を確認する
・相談できる人がいることを明確にし、安心感を与える

* こちらは抜粋した内容です。全てのポイントをお知りになりたい方は、セミナー動画をご確認ください。

 

【講演2】「建設業界における承認コミュニケーション」JGC Digital 倉田浩二郎

2つ目の講演では、“建設現場の安全文化作り”のサービスアプリ「アザス」を展開するJGC Digitalの倉田浩二郎が登壇し、「アザス」のサービスの仕組みや、コンセプトのベースとなっている「承認コミュニケーション」について詳しく解説しました。

「承認コミュニケーション」は、挨拶や声掛け、名前を呼ぶといった「存在承認」で人間関係の土台を築いた上で、「行動承認」で取り組み姿勢や途中経過を認めるコミュニケーションです。従来、建設現場では「できていないことを指摘する」ことから始まるコミュニケーションがおこなわれてきましたが、承認コミュニケーションを取り入れることで、作業者のモチベーションが向上や自発的に良い行動をとる姿勢につながり、結果的に建設現場に安全文化が醸成されます。

「アザス」サービスは、建設現場への「承認コミュニケーション」の導入やコミュニケーションの質の向上をサポートし、労働環境の向上や安全文化の醸成へとつなげます。

 

講師対談

セミナー後半では、「外国人材が辞めたいと思う瞬間は?」「外国人に限らず、働きやすい職場の共通点は?」というテーマで講師が対談し、次のようなポイントが挙げられました。

――外国人の方が辞めたいと思う瞬間は?

・実際に日本で働いて生活してみると、思っていたほど手元にお金が残らなかった、というギャップを感じた場合。
・職場環境が合わないと感じた場合。この時、職場に相談できる人がいるかどうかで違ってくる印象がある。
・建設現場の話では、「背中を見て覚えろ!」というスタイルでやってきた職人さんに対し、怖いと感じてしまい辞めてしまう人が一定数いた。

――外国人に限らず、働きやすい職場の共通点

・承認コミュニケーションがある職場は働きやすい。
・「いいね!」という承認があると、同じことを言われても注意・指摘ではなくアドバイスに聞こえるので、対立する立場ではなく、一緒に働く仲間だという意識が芽生える。
・私生活で何か欲しいものがあるか? ご飯は食べているか?などを気にかけてあげるのも大事。相手が何を欲しているのかを知ることで、コミュニケーションの距離感をつかみやすくなる。

 

Q&A

Q&Aセッションでは、受講者さまから外国人材の就労支援や承認コミュニケーションのポイントについて多くの質問が寄せられました。その中からいくつかご紹介します。

Q. 外国人材のジョブディスクリプションが明確ではない・存在しない場合、作成の参考になるものはありますか。
A.フォーマットのようなものはあるにはありますが、現場によって業務内容は違ってくるため、必要になった時点で作るのが良いでしょう。その際、母国語での掲示物や動画などを作ると有効です。

Q. 外国人社員のモチベーションを高めるために有効なコミュニケーションは?
A. 努力しているところを認めてあげて、行動承認を増やしていくの良いと思います(倉田)。
シンプルに褒めちぎるのがおすすめです。特に偉い人がホメると非常に喜ぶ傾向にあります。反対に、指摘(注意)する時は、ダメな点を簡潔に、理由と共にはっきりと示すことが重要なポイントです。

Q. 外国人材を雇う場合、常勤の通訳は居た方がよいですか?
A. 外国人材の方々も、一定程度の日本語は話せるはずなので、必ずしも常勤である必要はないと思います。知見のある専門業者に相談するのも選択肢のひとつです。

 

まとめ

今回は初めてのオンラインセミナー開催でしたが、予想を上回る多くの方々にご視聴いただき、事務局一同、心より感謝しております。引き続き、皆さまのビジネスのご支援につながるようなセミナーを開催していきたいと考えておりますので、是非ご期待ください!

 

アーカイブ動画も公開予定ですので、少々お待ちください。

 

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