CASE STUDY

NSスチレンモノマー株式会社様 「良い行動が見える化され、現場の雰囲気が向上しました」
2026.08.21
NSスチレンモノマー株式会社様
「良い行動が見える化され、現場の雰囲気が向上しました」
NSスチレンモノマー株式会社様の大分製造所において、定修工事における現場コミュニケーションの活性化を目的に「アザス」を導入いただきました。 アザス導入を主導したのは、入社8年目と5年目の若手社員である設備グループのKさんとOさん。この2人をチーフのHさんが強力にサポートする形で、アザスの展開が進みました。 アザス導入から運用までの間に、どのような課題があり、どのような工夫で乗り越えてきたのでしょうか。
Kさん、Oさん、Hさんの3人にお話を伺いました。(聞き手: JGC Digital 吉井拓史)

左から順に、Oさん、Kさん、Hさん、吉井
1. 導入の経緯|若手社員の熱意が決め手に
――最初にアザスを紹介された時、どんな印象を持ちましたか?
現場での良い行動が称賛されて、ポイントが貯まり、景品と交換することができる。これまでにない面白そうなサービスだと思いました。
私は普段から「ポイ活」をしていないためか、実はあまり心に響かなかったんです。ところがKさんに聞くと「アザスを導入してポイント交換の仕組みを作ってみたい」と。
せっかく若手社員がチャレンジしたいと言っているのだから、応援したいじゃないですか。「じゃあやってみようか」と、Kさんを全面的にバックアップすることにしました。
2. 現場に起きた変化|立場を超えて協力し合える関係に
――実際にアザスを現場で使ってみて、一番手ごたえを感じたのはどういったところでしたか?
現場に一体感が生まれたことです。監督者さんと作業者さんとのコミュニケーションだけでなく、私自身と作業者さんとのコミュニケーションも大幅に増えました。 関係性が生まれたおかげで、補修工事の方法を決める場面では、監督者さんだけでなく作業者さんも含めてみんなで考える、といった光景が見られるようになりました。また「一度組んだポンプを補修のためにバラす」といった、これまでなら敬遠されがちな作業でも、非常に協力的に対応していただけました。これまで8回の定修工事に携わってきましたが、このような一体感のある雰囲気を経験したのは初めてでした。
――Oさんは今回が初めての定修工事でしたが、実際にアザスを使ってみて、いかがでしたか?
定修工事は、日頃は見ることができない設備の内部構造を見て学ぶ良い機会でもあるのですが、現場の作業員さんに質問して技術的なことを教えていただいたことも度々ありました。アザスを通じて現場の作業員さんとコミュニケーションを取れる関係性ができていたからこそだと思います。
これまでの現場パトロールは、「監督者さんが作業者さんに指摘をする」という側面が強かったので、「工事しているところを見られたくない」と感じる作業者さんも少なからずいたと思います。その負の意識を払拭できたこともアザスの大きな効果でした。
アザスのシステム上で名前を見つけたことがきっかけで、中学校の同級⽣2人と35年ぶりに現場で再会するという、全く想定外の出来事もあったといいます。 「見た目もすっかり変わっていましたから、アザスで名前を見つけなかったら多分全く気付かなかったでしょうね」とHさん。人と人をつなぐ「アザス」が、人間関係の再構築にも寄与した象徴的なエピソードです。
3. アザス運用を活性化した施策

――今回、ご自身の担当業務として「アザス」の運用をしてみて、いかがでしたか?
ポイント付与はそこまで時間がかかる作業ではないですし、ダッシュボードを見て小まめに協力会社の監督さんに声掛けをするくらいでしたから、アザスの運用を負担に感じることはなかったでね。
――アザス運用の作業そのものはそこまで大変ではなかったとのことですが、アザスを現場に浸透させる際に苦労したのはどういったことでしたか。スムーズに進めるためにどんな工夫をしましたか。
一番苦労したのは、「協力会社の監督者さんにいかに活用してもらうか」というところです。作業者さんには「ポイントが貯まる」という分かりやすいメリットがあります。一方で付与する側の監督者さんにとっては、単純に仕事が増えることになりますから、やる気を引き出す必要がありました。
――具体的にはどんなことをしたのでしょうか?
ひとつは、アザスを使ってもらえるように根気強く言い続けること。その上で、アザスを実際に体験して面白さを知ってもらうため、私たちから「監督者さんたちにアザスポイントを付与する」という取り組みもしていました。
監督者さんに電話して「いい声だな!ポイントあげるね」ってポイントあげたりして(笑)。色々な理由をつけて、ポイントを配っていましたね。
施策②|データに基づくポイント設定の微調整
――ポイント設定の面でも何か工夫しましたか?
はい。常にダッシュボードのデータと現場の雰囲気を見比べながら、状況に応じてポイント付与上限を毎週変えたり、停滞気味だった時は上限を倍にしたり、称賛できる回数を変えたりと、小まめに調整していました。次第に「この設定を変えると現場はこう変わるんだ!」という法則性も見えてきて、面白かったですね。
施策③|目標設定と初期の強力なプッシュ
週ごとに付与率や付与回数の目標設定をして、各協力会社さんに定例ミーティングで目標達成を呼び掛けたり、動きの鈍い協力会社さんには個別に声掛けを重ねたりもしていました。 ポイント付与に慣れてくると「1週間分の付与上限をあっという間に超えてしまう!」といった声も聞こえてきて、監督者さんたちが段々と楽しむ雰囲気になってくるのも伝わってきました。
――立ち上げ時期は一定の強制力を持たせることで、後半は現場主導の自発的な運用につながっていくのかもしれないですね。
そうですね。スタートのところではどうしても抵抗感が出てきてしまうので、最初だけはこっちでグッと押してあげるのが大事だと感じました。
4. 次回の運用に向けた改善ポイント
ダッシュボードのデータを見ていて気付いたのが「ポイント格差」の存在です。 背景の1つは、「会社を横断した称賛がなかなか起きづらい」こと。監督者さんのポイント付与は、どうしても直属の作業員さんへ偏りがちです。直属外の作業者さんにも目を向けてもらえるような働きかけが必要だと感じました。 もう1つは、「人目につかない場所で作業している作業員さんは、ポイントが付与されづらい」ことです。例えば、反応機やタワーの中で検査していると姿が見えないので、監督者さんがポイントを付与しようと思うきっかけが生まれません。作業場所によってポイント付与数が左右されない仕組みづくりが必要だと感じました。
アザス利用を活性化する鍵は景品設計だと感じています。せっかくポイントを貯めても、交換したい景品がなくてはモチベーションも上がりません。作業者さんに喜んでもらえるような景品設計にすれば、ポイント付与の設定を調整するよりも効果があるはずです。次回はここをしっかり作り込んでいきたいですね。
今回の定修工事では、ポイントをキッチンカーの商品に交換できるイベントが開催されました。結果は大盛況!
一人で複数個の商品を持ち帰る作業員さんもいたほどで、なんと約2時間で200食以上がポイントと交換されました(約12万ポイント分)。魅力的な景品設計が、現場の熱量を強力に高めた好例といえます。景品交換所を運営する側の負担の大きさも見えてきました。今回は各協力会社さんに景品交換の運用をお任せしたのですが、定修工事後のアンケートでは、景品交換作業の負担の大きさを指摘する声を多くいただきました。 そこで次回の定修工事では、仮設ハウスにコンビニを誘致して、コンビニの店員さんに景品交換作業もお願いするといった方法も検討中です。 景品交換所運営の仕組みを当社がつくることで、各協力会社さんの負担感をなくしたいと考えています。
5. アザスとは「良い行動を見える化して、現場の雰囲気を良くするシステム」
――どういった方に「アザス」をおすすめしたいと思いますか?
アザスのプレゼンを聞いて「やってみたい!」と思った方や、「アザスを導入してみたい!」という若手社員がいる現場には、是非お勧めしたいと思います。
そうですね。自分の経験を踏まえても、いわゆる「ポイ活」になじみのある、若手~中堅社員が現場をリードしてアザス導入・運用を進めていくのはとても良いと思います。
――最後に、アザスを一言で表すと何だと思いますか?
私にとってアザスは「良い行動を見える化して現場の雰囲気を良くするシステム」です。
――本日はありがとうございました。
6. まとめ
今回は、定修工事の現場にアザスを導入したNSスチレンモノマー株式会社様にお話をお伺いしました。アザス導入・運用で見えてきた課題や具体的な対策は、これからアザス導入を考えている方や、アザス活用の停滞で打開策を探している方のヒントになるのではないでしょうか。
【アザスのお問い合わせは こちら 】
NSスチレンモノマー株式会社
(会社Webサイト)
NSスチレンモノマー株式会社は、日鉄ケミカル&マテリアル株式会社とクラサスケミカル株式会社の共同出資で2011年8月に設立された石油化学メーカーです。食品容器や家電製品に使用されるABS樹脂の原料となるスチレンモノマーを主力製品とし、ベンゼン・トルエン・キシレンなどの芳香族化合物も製造・販売。大分石油化学コンビナートに大分製造所を構え、国内外の広範なニーズに応えています。
