CASE STUDY

三井住友建設様「 コミュニケーションが増え 、働き手のモチベーション・職場環境が向上しました」

三井住友建設様「 コミュニケーションが増え 、働き手のモチベーション・職場環境が向上しました」

2024.05.15

三井住友建設様

~コミュニケーションが増加し、働き手のモチベーション・職場環境が向上~


三井住友建設様にはアザスを導入いただいております。この度2023年11月からアプリ利用を開始した長万部の現場を訪れ、アザス導入に至った経緯や実際の利用の様子、導入によって感じている効果などについてお伺いしました。

 

導入現場の概要

  • ・ 導入時期:2023年11月~
  • ・ 現場:三井住友建設株式会社 平里作業所(北海道・長万部町)
  • ・ 工事内容:北海道新幹線建設工事
  • ・ 規模(作業者数):約100名/日

 

目次

 

現場で感じていた課題

――安全に関して取り組む中で、現場ではどのような課題を感じていらっしゃったのでしょうか

安全環境生産管理本部長 北川 義孝氏
安全環境生産管理本部長
北川 義孝氏

(北川)現場で発生する事象について、課題は主に3つありました。1つ目は「法令や社内ルールの理解不足による不安全行動や不安全設備の発生・見逃し」、2つ目は「作業計画・作業手順の検討不足や施工時の齟齬に起因する災害の誘発」、3つ目は「ヒューマンエラーに起因する不安全行動や近道行為です。ひとことで言えば現場力の低下」が起きている状態で、それに対して危機感を覚えていました。

 

 

アザスを選んだ理由

――アザスの導入に至った経緯を教えていただけますか

(北川)先ほど挙げた課題の根底に共通していたのが、「コミュニケーション不足」という要因です。そこで数年前から、現場で使用するデバイスにチャットツールを導入するなどして、コミュニケーションの改善にも力を入れてきました。私自身は日揮の石巻バイオマスでの取り組みを見て自社の参考にしたいと考えていたところ、その取り組みをアプリ化した「アザス」の存在を知りました。“「関係の質」の向上が「結果の質」を向上させる”というコンセプトに共感していたため、当社でも「監督者と現場作業者との間のコミュニケーションの質を高めながら、現場作業者の安全意識を向上できるのではないか」という期待感を持ちました。

(吉澤)ちょうどその頃、当事業所の建設工事で重大な災害や事故につながりかねないヒヤリハット事案が発生し、顧客から新しい安全管理の方策を求められていました。「ルール順守という従来の方法は、いわば鞭。そうではなく、飴を使う管理はできないか」という問題提起を受けて方法を模索していた時に、北川さんからアザスの存在を教えられたのが、導入のきっかけでした。

平里作業所 所長 吉澤 浩氏
平里作業所 所長
吉澤 浩氏

 

 

アザスの活用方法

――現場ではアザスをどのように活用していますか

(木村)“ナイスアクション”(良い行動)をしていた作業者に対して、現場監督がアザスポイントを付与する、というのが基本的な活用方法です。ナイスアクションの内容は、設定変更が容易なため、定期的に変更し運用することでマンネリ化を防いでいます。そして毎月の安全大会で、獲得ポイントが最も高かった作業者を表彰しています。ランキングトップの作業者には、皆の前で安全作業の模範演技をしてもらうこともあります。

(吉澤)これは当現場独自の取り組みかもしれませんが、北海道新幹線の建設主体である顧客の方も評価側として作業者にポイントを渡せるようにしています。例えば、「指差呼称」がとても良いということで、現場の交通誘導をおこなうガードマンにポイントが付与されるケースもありました。この取り組みは、顧客の方々からも非常に好評です。

安全環境生産管理本部 土木生産システム部 木村 稔氏
安全環境生産管理本部
土木生産システム部
木村稔氏

 

アザス導入の効果

――アザスの導入により、現場に変化はありましたか?


ヘルメットに貼付したQRコードをモバイル端末で読み込み、作業者にポイントを付与している様子

(吉澤)アザス導入後に感じた最も大きな変化は、監督と作業者、作業者同士のコミュニケーションや日々の会話が増加したことです。月1度の表彰も、作業者のモチベーションの向上に繋がり、以前にも増して誇りを持って仕事をしてくれるようになったと感じています。意外な効用は、現場の整理整頓が行き届くようになったことです。仕事へのモチベーションが上がり、職場環境を良くしたいという想いを引き出したのだと思います。導入から丸5カ月が経ちましたが、“「関係の質」の向上で「結果の質」を良化する」”がキーワードとして現場に定着し、コミュニケーションをとることが安全意識の向上や品質の向上に繋がるという意識が浸透しつつあります。

 

今後のアザス活用

――今後、アザスをどのように活用していきたいと考えていますか

(木村)コミュニケーションや日々の会話の増加という一定の効果が見られたので、次のステップとして、アザスの「ヒヤリハットレポート」機能も利用しながら、報連相を促進していきたいですね。また業務で内勤が多いとポイントを渡せないなど、監督によってもポイント付与の頻度に差が見られるので、各社の監督に一緒に参加してもらえるような働きかけや仕組みづくりをしていきたいと思っています。

 

 

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